SSDを分解した

ADATA製のSU650というSSDを2年ぐらい前に買いました。

普通の120GBのSATA SSDといった感じで、サーバーを監視するコンピュータのドライブとして使用していました。

残念ながら、1年ぐらいで書き込み制限を超えたのか使えなくなってしまいましたが。

壊れてからは、使い物にならないのでジャンク箱に投げ捨てたのですが、整理をしていたら出てきたので、分解してみました。

分解

SSD SSDのど真ん中でネジ止めされているので、ネジを外した後に外側のツメを外せば簡単に分解できます。

見た目は普通のSATA SSDといった感じです。

表

表面には、SMIと書かれたチップと”S”のロゴが入ったチップx2が実装されています。

裏

裏面には”S”のロゴが入ったチップx2が実装されています。

コントローラー

NANDコントローラーと思わしきチップ表面に以下のように書かれていました。

SMI
N05P03.00
S LLUS
TW 1641 4D

右下に小さくIntelのマークが刻印されているため、Intel製(もしくはそれを騙る企業)のチップだということがわかります。

TW 1641 4Dとありますので、台湾製・2016年41週4日目製造ということでしょうか?

NANDチップ

NANDチップと思わしきものには以下のように書かれていました。

PFG11
-5 AS
1752

裏表合わせて4枚実装されています。

120GBのSSDなので、1チップ当たり30GBでしょうか?

見慣れない”S”のロゴはSpecTekという会社のもので、Micronの子会社だそうです。

インターネット上の噂に過ぎないのですが、Micronブランドとして使えないような質の良くないチップをこの会社のブランドとして使用しているようです。

ASはグレードだそうで、SpecTek社として出すチップとしては最上位だそうです。

2017年52週目生産のものでしょうか。

DRAM実装場所っぽいやつ

コントローラーの上にDRAMっぽい部品を実装できそうなパターンがあります。

裏側にも同じようなパターンがあります。

SSDの読み書きを高速化するために、DRAMをキャッシュとして乗せるSSDが多いのですが、廉価版であるこのSSDには実装されていないようです。

破壊

フォーマット失敗するため、物理破壊することにしました。

OSとサーバーを監視していたメトリクスぐらいしかデータは書き込んていませんが、 この世には破壊処分したSSDを売るような店が存在するので、NANDチップを破壊した後捨てるしかありません。

ディスク破壊業者は信頼することができなくなった事件でした。

破壊

使わないマイナスドライバーをトンカチで叩いてNANDやコントローラーを叩き割りました。この手に限る。

基板も叩き割ろうとしましたが、ガラエポのため強度があり、穴が開くだけで割ることはできませんでした。

データが書き込まれているのはNANDチップなので、それを破壊できていれば読み出されることはないでしょう。

終わり

廉価版だから仕方がないんでしょうけど、主要NANDメーカー以外のNANDチップを普通に製品として売るのは「う~ん・・・。」といった気持ちになりますね。

次からはNANDメーカーのSSDを買うことにします。